目の霊山 油山寺

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眼病や足腰の病を癒す力があると伝えられる油山寺（ゆさんじ）の歴史は古く、大宝元年（西暦701年）頃に、行基が万民の無病息災などを願い、彫刻した薬師如来を祀ったことに始まると伝えられています。

天平勝宝元年（西暦749年）、考謙天皇が眼病を患った際に境内の「るりの滝」の加持祈祷された水で目を洗ったところ快癒したと言われ、以来、天皇や有力大名などから信仰を集めて現在に至ります。

奈良時代と変わらない姿を保つ山全体が油山寺の霊域で、境内には深山幽谷の雰囲気が漂い、四季を通して自然の息吹を感じられますが、特に秋の紅葉は美しく、毎年多くの参拝客を魅了します。

掛川城の大手門を移した「山門」、清々しく流れ落ちる「るりの滝」、山頂に佇む「三重塔」、本尊を納める「本堂内薬師如来厨子」など、見どころが数多くあります。